学生委員会からのお知らせ
2024年度 「学生のいきつけ」マップ(PDF) NEW!
いそちゃんだより 2024年8月号(PDF)
2024年防災リーフレット(PDF)
2024年防災リーフレット 英語版(PDF)
エアコンフィルター清掃方法(PDF)
千葉大学環境ISO学生委員会とは
わたしたちは千葉大学の環境マネジメントシステム(EMS)を運営する公的な委員会として、2003年に発足した団体で、毎年1〜3年生の約200名が所属しています。
大学がEMSを運用する上で必要な業務のほか、学内・地域の環境改善や、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた様々な活動を学生主体で行っています。
千葉大学は2005年に環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の認証を取得し、2013年には全国の大学で初めて、エネルギーマネジメントの国際規格ISO50001を取得しました。2019年12月からISO50001のみ自己宣言となりましたが、その後も継続して国際規格に沿ったマネジメントシステムを運用しています。
環境マネジメントシステム(EMS)とは、環境保全に配慮した組織運営を進めていくとともに、その継続的改善を図る仕組みのことです。
自ら目標を立て、達成に向け、計画(Plan)、実行(Do)、点検(Check)、見直し(Act)からなる「PDCAサイクル」を繰り返すことによって、より環境に配慮した活動を行います。
千葉大学方式
学生主体のEMS「千葉大学方式」とは
千葉大学ではISO14001取得に向けて取り組みはじめた2003年から、EMSの運用を実務教育の一環と捉え、学生主体によるシステムの構築と運用を実践してきました。
これを「千葉大学方式」と呼んでいます。
千葉大学方式には4つの特色があります。
1.大学のEMS組織の中に「環境ISO学生委員会」を位置づけている
2.EMS運用の中核業務を学生が行う
大学のEMS運用に欠かせない、研修講師、内部監査員、外部審査対応といった中核業務を学生委員会が担っています。(詳細下記「活動内容1」参照)
3.活動の単位化・資格認定制度
学生委員会は一般教養科目「環境マネジメントシステム実習」の受講生で構成されます。学生たちはEMSの知識や環境関連法規制、仕事の進め方や企画の立て方などを座学で学び、実際の委員会活動で実践します。また、学生委員として3年間活動を継続すると学長から「千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士」という資格が与えられます。これらの単位化・資格認定制度が学生委員のひとつのモチベーションにもなっています。
4.学生委員会はNPO法人としても活動している
学生委員会は2009年にNPO法人格を取得し、学内組織とNPO法人という両方の顔をもつ組織となりました。理事長・役員以下すべて学生が担うことで法人運営を学ぶ場にもなっています。(詳細下記「活動内容4」参照)
学生委員会の活動内容
環境ISO学生委員会は大きく分けて5つの活動を行っています。
活動内容1 大学の環境マネジメントシステムの運用業務
活動内容2 キャンパス内における活動
活動内容3 地域社会・国内外での活動
活動内容4 NPO法人としての活動
活動内容5 企業と協同プロジェクト
活動内容1 大学の環境マネジメントシステムの運用業務
「環境ISO学生委員会」は大学のEMS運用の中核業務を担っています。具体的には1年間でPDCAサイクルに沿って7つのことをしています。
1.【PLAN】環境目的・環境目標・実施計画の原案作成
大学が定める「環境目的・目標・実施計画」の原案を学生委員会が提出します。
2.【DO】環境ISO基礎研修の講師
年度初めのガイダンスや教授会等で、全学生・教職員に対して行います。研修パンフレットも作成します。
3.【CHECK】監視測定・達成度評価
監視測定記録の作成と達成度評価一覧を作成します。
4.【CHECK】環境ISO内部監査の対応
内部監査の実施に必要な計画書やチェックリスト、報告書などの原案を作成します。
学生委員が教職員とチームを組んで監査員を務め、毎年100箇所以上の研究室等を監査します。
5.【CHECK】千葉大学サステナビリティレポートの編集
学生委員が編集長を務め、60人以上の学生たちで執筆・撮影・校正・デザインなどを行います。
6.【ACT】千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアルの改訂原案作成
マニュアルの改訂が必要になった場合、学生委員会が原案を作成します。
7.【審査】ISO外部審査の対応
学生委員が審査に必要な資料等を準備するほか、審査当日は審査員に同行して議事録を作成します。
活動内容2 キャンパス内における活動
学生委員会の主な活動には以下のようなものがあります。
1.省エネ啓発活動
キャンパスの夏場の節電と学生や教職員の意識向上を目的として、「省エネ・省資源イベント」を開催しています。
そこでは、省エネアクションなどが描かれた学生委員会オリジナルうちわを来場者に配布して省エネを呼びかけるほか、毎年趣向を凝らした展示や企画を行っています。
また、エネルギー使用量削減のため、クールビズとウォームビズを推奨するポスターを作成し、学内の掲示板に貼付しており、講義室や研究室、トイレ、エレベーターに、節電や節水を呼びかけるステッカーを貼付し、省エネ意識の啓発を行っています。
クールビスについてのプレスリリースはこちら
さらに、毎年夏に向けて、緑のカーテンを作ったり、研究室のエアコンフィルターを有償で清掃する活動を行っています。
クリスマスシーズンには太陽光パネルで発電した電気でイルミネーションを行っています。
2.3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動
紙ごみの削減のため、2006年にミックス古紙(束ねられない紙ごみ)の回収システムを大学に提案し、翌年から開始しました。
このほか、裏紙回収BOXの設置、ごみ分別ポスターづくりなどを行っています。
また、リユース促進のため、学生や教職員から不要になった教科書や学術書、文庫本などの古本を回収して、それを新入生などに格安で販売する「古本市」を毎年春に開催しています。
卒業生から自転車を回収し、修理した上で、新入生に安価で販売する「自転車回収・譲渡イベント」も毎年行っています。
学生委員会の発案により、2006年度から千葉大学生協においてレジ袋の有料化(1枚5円)を実施しています。
近年の平均購入率は0.5%未満です。これまでレジ袋の購入に充てられていたお金と、レジ袋の販売収入を生協から拠出いただき「レジぶー基金」を作りました。
基金を使って、オリジナルエコグッズの割引販売などさまざまな環境活動を実施して、レジ袋削減にご協力いただいた学内の学生や教職員に対し還元しています。
「落ち葉の堆肥化プロジェクト」では、キャンパス内の落ち葉や生協からでる生ゴミの一部をリサイクルして堆肥を作製しています。
できた堆肥は「けやきの子」と名付け、地域住民に頒布する活動を行っています。
毎年秋に行われる大学祭では、大学祭実行委員会や出店団体と協力して、割り箸のリサイクルやごみ分別などの環境対策活動を行っています。
3.環境教育活動
2004年から教育学部附属幼稚園、小中学校と連携した取り組みを実施しています。
幼稚園では学生委員会が環境意識を啓発するイベント「クリーンデー」を開催しています。
小中学校にはそれぞれISO委員会があり、それぞれの学校でエコ活動を実施しており、学生委員会はそのチューターとなっています。
また、附属学校の園児・児童・生徒に対して、年2回「環境だより」を発行して、エコ啓発をしています。
大学内においては附属図書館と連携し、環境関連書籍の増加や貸出促進イベントを行っています。
4.緑化活動
松戸キャンパスでは「おひさまガーデン」を運営しています。西千葉キャンパスでは「育てて緑化フラワープランター」という緑化活動をしています。
活動内容3 地域社会・国内外での活動
学生委員会では地域社会と連携した活動もたくさん行っています。
1.コミュニティガーデン
西千葉キャンパスと敬愛大学の近くに「ちーあいふれあいの庭」というコミュニティガーデンがあり、年2回、地域の人たちを呼んで花植えイベントを開催しています。
また、地域のNPOが正門前の通りで実施しているアガパンサスを手入れする活動にも参加しています。
さらに、松戸・柏の葉地区環境ISO学生委員会と園芸学部有志の学生が中心となり、2011年7月から毎年継続して、東日本大震災の被災地を訪問し、ローズガーデンの創造・維持管理などの緑化活動を地域住民の方と一緒に行っています。
2.地域社会に向けた環境啓発推進
2017年度より毎年2月頃に「Chiba Winter Fes〜千葉からエコを広げよう〜」という環境意識啓発イベントを開催しています。
芸能人に講演してもらったり、エコカーを展示したり、多数のサークルが上演するなど、エコにとどまらない楽しいイベントです。
また、キャンパス近隣の住民に対してエコ啓発や活動の周知を目的とした「いそちゃんだより」を発行しています。
ほかにも、地域で開催される環境イベント(エコプロ、エコライフ・フェア、エコメッセinちば等)に出展し、パネル展示などを通じて活動を紹介するほか、子ども向けの環境教育を実施しています。
3.国内外への取り組み発信
千葉大学の学生主体のEMSの取り組みを他大学に発信することで、全国的・世界的なサステイナブルキャンパスの推進に貢献しています。
国内、海外で開催される環境関連の会議やイベントに学生を派遣して発表するほか、他大学からの視察を受け入れています。また、他大学で授業のゲスト講師や講演を行うこともあります。
4.環境マネジメント全国学生協議会の事務局
環境マネジメント全国学生協議会(J-SEMN:Japan Student Environmental Management Network)は、環境マネジメントの運営や環境活動を積極的に行っている日本の高等教育機関の学生団体が集まる組織で2019年に発足しました。
持続可能な開発目標(SDGs)の達成と、学生の活動を通じた持続可能な社会の構築に貢献することを目的に、学生間の交流を促進するとともに、海外交流の窓口となる活動を行っています。
設立の提案者である千葉大学環境ISO学生委員会は事務局を務めています。
公式サイトはこちら
活動内容4 NPO法人としての活動
学生委員会は、学内の EMSの運用で培った知識や経験を地域社会に還元し、学外に活動の場を広げるため、2009年4月にNPO法人格を取得しました(NPO法人千葉大学環境ISO学生委員会)。法人化により大学組織の枠組みを超えた活動が可能になり、企業や地域社会との交流に積極的に踏み出せるようになりました。理事長、理事などの役員含め、すべて学生で構成されています。主な活動としては、以下の4つがあります。
1.環境教育事業“eco 教室”
地域の小中学校において、エコマークやグリーンマークなどの「環境ラベル」の説明を中心とした独自の授業を展開しています。授業を通して「環境によい選択(消費活動)」について理解を深め、グリーンコンシューマーの育成を図っています。
また、授業では ワークショップを行い、企業から提供を受けた環境 配慮製品を実際に手にとることにより実践的な環境教育を行っています。
授業に必要な教材の開発も行っています。
2.植樹里山事業
2012年に川崎汽船株式会社と里山協定を結び、 成田国際空港付近の“K”LINEの森にて里山活動に取り組んでいます。
さらに、2016年から公益社団法人環境生活文化機構が主催、佐川急便株式会社の共催によって行われる“高尾100年の森プロジェクト”にも参加しています。
月に1回程度の活動で、山の環境を保つために植樹・下草狩りなどの整備を行ったり、参加者が自然に親しむためのレクリエーションを行ったりしています。
3.環境活動推進事業
長年環境ISOを運用してきたノウハウを活かし、学生の立場から企業や地域社会に対し「環境」というテーマで働きかけを行っています。
エコプロなどのイベントに参加し、EMSに取り組む他大学や企業と情報交換を行うことで、学生委員会と地域社会をつなぐ役割も果たしています。
ほかにも他大学や企業の環境報告書に第三者意見を執筆することも行っています。
活動内容5 企業と協同プロジェクト
学生委員会は企業と協同したプロジェクトを推進しています。企業の方とやりとりすることで学生の社会経験につながるほか、学生だけでは得られない知恵・資金・機会を得ることができ、活動の幅が大きく広がりました。
1.千葉大学×京葉銀行 eco プロジェクト〜7色の虹を千葉から未来へ〜
株式会社京葉銀行と連携して様々な環境活動を行うことで千葉県から将来の地球に貢献するという想いのもと2017年にスタートしました。
活動の目的は、地域社会の環境意識の啓発と活性化、SDGs達成への貢献、活動を通じた学生の社会勉強です。
京葉銀行から資金援助をいただき学生を海外に派遣しているほか、学生発案の7つの環境貢献企画を実施しています。
公式サイトはこちら
2.古紙活用プロジェクト(三菱王子紙販売株式会社)
三菱王子紙販売株式会社と協同したプロジェクトで2015年からスタートしました。
古紙や間伐材を使用した環境配慮製品の製作し、配布や販売をしています。
2017年からは大学の古紙の売却収入を活用し、新入生にブックカバーや間伐材のしおりを配布するといった活動をしています。
3.千葉市地球温暖化対策地域協議会 次世代分科会
2016年度から学生委員会の学生が千葉市地球温暖化対策地域協議会の次世代分科会のメンバーとして活動しています。
市民向けの環境意識啓発ツールとして「ecoトイレットペーパー」や「エコかるた」を製作するといった活動をしています。
4.Chiba Winter Fes
2017年度から始まった学生委員会による環境啓発イベントです。
多くの企業にご協賛いただいてイベントを運営しています。協賛だけでなく、ブースの出展、飲食店の出店など、様々な方と連携してイベントを企画・運営しています。
受賞歴
近年の主な受賞歴は下記です。
過去の受賞歴はこちら(PDF)参照
【国内からの表彰】
第1回・第3回サステイナブルキャンパス賞 学生活動・地域連携部門
第25回地球環境大賞 文部科学大臣賞
低炭素杯2016 ユニ・チャーム最優秀賞エコチャーミング賞
平成29年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰 対策活動実践・普及部門
第35回千葉市教育・文化・スポーツ等功労者褒賞
第19回・22回・23回 環境コミュニケーション大賞 環境報告書部門 環境配慮促進法特定事業者賞
【海外からの表彰】
Sustainable Campus Excellence Awards 2017 Student Leadership部門
GUPES Green Gown Awards 2017
International Green Gown Awards 2017-2018 Student Engagement部門
Asian Sustainable Campus Network2019年次大会 最優秀学生活動賞
International Green Gown Awards 2019 Student Engagement部門 奨励賞
資料集
2020年度環境関連科目一覧(PDF)
いそちゃん画像(png)
過去のプレスリリース一覧(PDF)
過去の新聞報道歴(PDF)
千葉大学環境ISO学生委員会の歩み(PDF)
もぐもぐ!テイクアウトマップinにしちば(PDF)
西千葉再発見!カフェ巡りマップ(PDF)
エアコンフィルター清掃方法(PDF)
過去のプレスリリース一覧(PDF)
千葉大学マイボトルモデル事業(PDF)
関連リンク
千葉大学webサイト
千葉大学環境ISO事務局
千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト
千葉大学からのプレスリリース
環境マネジメント全国学生協議会
最新の活動情報は、当委員会のTwitter(@chibaiso)、Instagram(環境ISO学生委員会:chibaiso_
松戸・柏の葉地区:matsudo_iso)より。
お問い合わせ
千葉大学環境ISO学生委員会
千葉県千葉市稲毛区弥生町1−33 国立大学法人千葉大学内
iso-student●chiba-u.jp (●を@に変える)
新入生の方へ
環境ISO学生委員会は「環境マネジメントシステム実習」を受講(履修+聴講)している学生で構成されます。
興味のある新入生は、「環境マネジメントシステムIA」(法政経学部は「同実習Ia」)4月9日(火)17:50に
人文社会科学系総合研究棟1Fマルチメディア講義室にお越しください。
全学部の学生が参加できます。皆さんのお越しをお待ちしております!
授業について詳しくは千葉大学のシラバスをご覧ください。
活動を支援する
環境ISO学生委員会の活動へのご支援をお願いします。
企業や個人の皆様からいただいたご寄付は、学生委員会の様々な活動に役立たせていただきます。
詳細は こちら 千葉大学基金
寄付目的「個別プロジェクトへの支援」、支援先「環境ISO学生委員会」で、ご支援お待ちしています。